葛飾北斎 山水図巻

葛飾北斎
かつしかほくさい

山水図巻
さんすいずかん

天保初期(1830~34)頃、紙本着色、一巻、[永田コレクション・府川家資料]

Katsushika Hokusai
Painting scroll of landscape
[Nagata Seiji collection]

この画巻は、北斎が晩年の門人北岑(北嶺、府川一則)に与えた絵手本で、村落風景、雨景や雪景の山水表現など、9図が収められています。その経緯について、巻子裏に実子の俊五郎(三代一則)が「父北嶺が師葛飾北斎先生に揮毫を乞ひ得たるもの」と記しています。絵手本ということもあり、各図とも墨の濃淡と滲みの効果を活かした自由な筆づかいがみられます。
読み方:北岑=ほくしん/揮毫=きごう

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