葛飾北斎
かつしかほくさい
地方測量之図
じかたそくりょうのず
嘉永元年(1848)、大々判錦絵、[永田コレクション]
Katsushika Hokusai
Surveying land
[Nagata Seiji collection]
「齢八十九歳」の署名と左上の年記から、北斎が没する前年、嘉永元年(1848)頃の作と分かり、現存作品中、北斎が手がけた最後の錦絵の作例です。盛岡藩士・梅村重得の依頼によるもので、大方儀、小方儀、間竿などの測量器具を用いた、土地の測量作業の様子を細かく描いています。なお、北斎門人の為斎も、測量指導書『量地図説』(嘉永五年)に、精密な測量器具等の図を描いています。
読み方:梅村重得=うめむらしげよし/大方儀=だいほうぎ/間竿=けんざお