葛飾北斎
かつしかほくさい
阿蘭陀画鏡 江戸八景 日本橋
おらんだえかがみ えどはっけい にほんばし
文化初期(1804~06)頃、小判錦絵、[永田コレクション]
Katsushika Hokusai
The series Dutch-style pictures, Eight views of Edo : Nihonbashi
[Nagata Seiji collection]
総州屋から出版されたこの揃物の袋には「阿蘭陀画鏡 江戸八景」と書かれ(関連画像)、異国趣味を打ち出すためか、顕微鏡が描かれています。各図で、奥行きある空間を表すために透視遠近法を駆使し、線を細かく重ねて陰影を表現するなど、西洋の銅版画からの影響が窺えます。文化初期(1804~06)頃における、北斎の西洋画法への傾倒ぶりをよく示した作品です。