葛飾北斎
かつしかほくさい
(飛鳥山之桜題)
(あすかやまのおうだい)
寛政中期(1793~97)頃、摺物、[永田コレクション]
Katsushika Hokusai
Stone monument with cherry blossom inscription, on Asuka hill
[Nagata Seiji collection]
満開の桜の脇に色鮮やかな幔幕が張られ、華やかな花見の宴を想起させます。画面右の大きな石碑には「飛鳥山櫻題」と刻まれており、桜の名所として名高い飛鳥山(現・東京都北区)と分かります。飛鳥山には難解な碑文が書かれた石碑が実際に立っており、本作品ではここに萬亀亭 花江戸住、日頭庵 銭屋金埒、狂歌堂 四方真顔による狂歌三首が刻まれています。
読み方:花江戸住=はなのえどずみ/銭屋金埒=ぜにやのきんらち/四方真顔=よものまがお