葛飾北斎 亀

葛飾北斎
かつしかほくさい

(亀)
(かめ)

寛政十年(1798)、摺物、[永田コレクション]

Katsushika Hokusai
Turtles
[Nagata Seiji collection]

寛政十年(1798)、北斎が「宗理」から「北斎辰政」へ改号した際、北斎自らが出資して制作し、知己に配ったとされる摺物です。上部の賛は、友人の書家・稲葉華溪によるもので、北斎が信仰していた北辰(北極星)の光が増し、改名により益々北斎が活躍するようにとの願いが記されています(「宗理ぬしの改名に 北辰の光りいよいよましなん事を 莟む花こや衆生のもてはやし」)。北斎が独立を宣言した記念碑的摺物ですが、現存作品は極めて少なく、永田コレクションに、摺りがやや異なる2点が収められています(関連画像)

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