浅草庵市人・撰 葛飾北斎ほか・画
あさくさあんいちんど かつしかほくさい
『柳の絲』
やなぎのいと
寛政九年(1797)、大本、一帖、[永田コレクション]
Asakusa-an Ichindo (compiler) Katsushika Hokusai and others (artist)
Thread of willow (Yanagi no ito)
[Nagata Seiji collection]
浅草庵市人撰の絵入り狂歌本で、北斎は挿絵一図を、堤等琳、鳥文斎栄之、北尾重政ら当代一流の絵師と共に寄せています。北斎描く「江島春望」では、立ち上がる波の裏側や浜辺に波が打ち寄せる様態を細やかに捉えています。こうした表現は同時期に取り組んだ洋風風景画でも見られ、後年の《冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏》の大波に結実します。
読み方:堤等琳=つつみとうりん/鳥文斎栄之=ちょうぶんさいえいし