十楽坊鬼丸 葛飾北斎 抛入花の二見

十楽坊鬼丸・編 葛飾北斎ほか・画
じゅうらくぼうおにまる かつしかほくさい

『抛入花の二見』
なげいればなのふたみ

寛政十年(1798)頃、半紙本、一冊、[永田コレクション]

Jūrakubō Onimaru(compiler) Katsushika Hokusai and others (artist)
Album of flower arrangements (Nageirebana no futami)
[Nagata Seiji collection]

活花の宗匠・十楽坊宗惠の弟子たちが刊行した活花教本で、遺存数の少ない稀覯書です。師風伝授のため瓶花の図が67図収められており、その内、宗理期の北斎が14図、完斎知道が19図を描いています。宗理期に北斎が用いた多種多様な署名や印章が収められ、また永田生慈氏は本書より、『古画備考』でのみ記録されていた宗理派の「宗琳」と完斎知道が同一人物であることを考証されるなど、宗理期の北斎研究上、重要な資料として知られています。
読み方:宗惠=そうけい/稀覯書=きこうしょ/瓶花=へいか/完斎知道=かんさいちどう

宗理期の一覧へ戻る