葛飾北斎・画
かつしかほくさい
『絵本隅田川 両岸一覧』
えほんすみだがわ りょうがんいちらん
刊行年不詳(文化三年(1806)ヵ)、大本、三冊、[永田コレクション]
Katsushika Hokusai (artist)
Picture book of panoramic views along the bank of Sumida river (Ehon Sumidagawa ryōgan ichiran)
[Nagata Seiji collection]
北斎が挿絵を描いた狂歌本(全3冊)です。隅田川河口の高輪から上流の新吉原までの隅田川両岸の景観を、四季の変化と共に展開させ、各図が絵巻物のように連続した画面となるよう緻密に計算されています(関連画像)。優れた描写内容、挿絵数の多さ、複雑で緻密な画面構成から、北斎が手がけた数ある狂歌本中の傑作と評されています。