葛飾北斎
かつしかほくさい
(仁和嘉狂言)三月 花すまふ
(にわかきょうげん)やよい はなずもう
寛政三~五年(1791~93)、中判錦絵、[永田コレクション]
Katsushika Hokusai
The third month: Sumo with cherry branch, from an untitled series of niwaka festival dances
[Nagata Seiji collection]
吉原の俄狂言を1月から12月の月ごとに描いた、春朗期を代表する美人画の揃物です。俄狂言は関西から伝わった即興の寸劇で、吉原では廓内の九郎助稲荷の祭礼として盛んとなり、毎年8月に興行されました。芸者や幇間らが趣向を凝らして出演し、吉原三大景物の一つに数えられました。
読み方:俄=にわか/幇間=ほうかん