葛飾北斎 青面金剛

葛飾北斎
かつしかほくさい

(青面金剛)
(しょうめんこんごう)

天明中後期(1784~89)、幅広細判錦絵、[永田コレクション]

Katsushika Hokusai
Blue-faced Rāja (Shōmen Kongō)
[Nagata Seiji collection]

庚申の日に眠ると、体内に棲む三尸虫が抜けだし、天帝へその人の悪事を告げるとする俗説があり、これを阻むために夜を徹する「庚申待」が各地で盛んに行われました。その折に祀られたのが、病魔を除く効験をもつ青面金剛です。簡易な紙表装がなされている本作品は、そうした場で実際に祀られていたものなのでしょう。当時の紙表装が残存する貴重な作品です。
読み方:三尸=さんし/庚申待=こうしんまち

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青面金剛