葛飾北斎
かつしかほくさい
(不動明王)
(ふどうみょうおう)
天明中後期(1784~89)、幅広細判錦絵、[永田コレクション]
Katsushika Hokusai
Acalanātha (Fudō-myō-ō)
[Nagata Seiji collection]
秋田の旧家に伝わった作品で、伝来当初は粗末な紙の表装がなされていました。(青面金剛)[11]同様、江戸時代に礼拝用の掛軸に仕立てられたようです。こうした民間信仰を題材とした作品として、春朗期には他に(天神)(関連画像)なども知られており、当該期における作域の広さを窺わせます。背景の黄潰しをわずかに残すなど、版行当初の色彩が分かります。
読み方:青面金剛=しょうめんこんごう/黄潰し=きつぶし