葛飾北斎
かつしかほくさい
花魁図[画稿]
おいらんず[がこう]
文化末~文政初期(1814~19)頃、紙本墨画、一幅、[永田コレクション]
Katsushika Hokusai
Courtesan, draft for a painting
[Nagata Seiji collection]
掛幅の美人画を制作するための画稿です。6枚の半紙を貼り合わせており、遺存する北斎の画稿の中で最大級のサイズです。この画稿を基に完成した北斎の本画は発見されていませんが、裾の亀甲文の一部をのぞき、豪華な着物の柄が細緻に描かれており、完成画が入念で華麗な大幅であったことを想像させます。北斎の肉筆画研究の上で貴重な資料です。