葛飾北斎 しん板くミあけとうろふ ゆやしんミセのづ

葛飾北斎
かつしかほくさい

しん板くミあけとうろふ ゆやしんミセのづ
しんぱんくみあげとうろう ゆやしんみせのず

文化中期(1807~12)頃、大判錦絵、五枚組、[永田コレクション]

Katsushika Hokusai
Newly published cut-out pictures : New public bathhouse
[Nagata Seiji collection]

裏に厚紙を貼って切り抜き、組み立てると公衆浴場の「湯屋」(関連画像)になる組上絵です。組上絵は玩具絵の一種で、上方では立版古とも呼ばれます。その種類は歌舞伎の舞台、家屋、雛壇、合戦風景など様々あり、いずれも完成後を計算しながら各部を描くため、絵師には理知的な精密さが求められました。北斎はこの組上絵の名手と記録され、10種ほどが知られています。実用的な玩具であることから、完品での遺存例は極めて希少です。
読み方:立版古=たてばんこ/雛壇=ひなだん

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関連画像
しん板くミあけとうろふ ゆやしんミセのづ
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