葛飾北斎
かつしかほくさい

鬼児嶋弥太郎　西法院赤坊主
おにこじまやたろう　さいほういんあかぼうず

天保四～五年（1833～34）頃、大判錦絵、［永田コレクション］

Katsushika Hokusai
Onikojima Yatarō and Saihō-in Akabōzu, from an untitled series of warriors in combat
[Nagata Seiji collection]

北斎が手がけた唯一の大判武者絵の揃物で、5図が確認されています。いずれも背景を濃藍の地潰しとし、二人の武者らが組み打つ様を描いています。躍動感溢れる武者らの姿態を、画面の余白がほとんど見えないほどに大きく捉え、大迫力の画面を生んでいます。
読み方：地潰し＝じつぶし