浅草庵市人・撰 葛飾北斎・画
あさくさあんいちんど かつしかほくさい
『東遊』
あずまあそび
寛政十一年(1799)、大本、一冊、[永田コレクション]
Asakusa-an Ichindo (compiler)
Katsushika Hokusai (artist)
Pleasures in the eastern capital (Azuma asobi)
[Nagata Seiji collection]
『東遊』は、寛政十一年(1799)春に、蔦屋重三郎が版行した浅草側の絵入り狂歌本です。挿絵は全て北斎が手がけ、その内容は日本橋、飛鳥山、王子海老屋、長崎屋、版元の蔦屋重三郎の耕書堂店先など、江戸名所と市井風俗を広範に描いています。一枚絵にも引けを取らない斬新で精緻な各図は好評であったらしく、版元の蔦屋は享和二年(1802)春、狂歌を省き、挿絵を色摺した改題本『画本東都遊』(3冊)を版行しました。