蹄斎北馬(初代)
ていさいほくば
婦女風俗画帖
ふじょふうぞくがじょう
天保期(1830~44)頃、絹本着色、一帖(十八図)、[永田コレクション]
Teisai Hokuba
The album of various women's lives
[Nagata Seiji collection]
北馬は魚屋北溪と共に北斎門下の双璧と称せられる絵師です。摺物、版本挿絵など作域は広く、特に文政期からは肉筆画に傾注しました。歌川派の美人画様式を取り込んだ、面長で切れ長の目をした独自の女性像を数多く描いています。本作品は様々な女性風俗を全18図で構成した画帖で、いずれも美しい賦彩と細緻な描写がみられ、北馬美人画の佳作といえるでしょう。戦前の著名な古美術蒐集家・中野忠太郎の旧蔵品。
読み方:魚屋北溪=ととやほっけい