歌川広重
うたがわひろしげ
東海道五拾三次之内 御油 旅人留女
とうかいどうごじゅうさんつぎのうち ごゆ たびびととめおんな
天保五~七年(1834~36)頃、大判錦絵、[新庄コレクション]
Utagawa Hiroshige
The series Fifty-three stations of the Tōkaidō highway (Tōkaidō gojū-san tsugi no uchi) : Goyu, travellers and soliciting women
[Shinjō Jirō collection]
副題にある「留女」とは旅籠の店先で客引きをする女性のこと。中には腕っぷしが強い女性もいて、旅人にとびかかるや強引に旅籠へ引き込みました。特に御油宿の留女は有名だったようです。十返舎一九の『東海道中膝栗毛』にも主人公が留女につかまる様子が描写され、広重が描く御油宿も、この大人気小説を下敷きに描かれたことが指摘されています。
読み方:旅籠=はたご