鈴木春信 見立三夕 西行法師

鈴木春信 ≪(見立三夕)西行法師≫

堂守のつもりでおります
「これらの浮世絵は300年から100年ぐらい前に作られたもの、今ここにあるのは、遠くヨーロッパを廻って再び帰って来た林忠正(中略)の印のあるものもあり、色々の人の手から手へと渡って今ここにあり、私は日夜愛惜しているものの、私も既に老境、やがては誰かの手にゆだねられる運命でしょう。私はコレクターなどうぬぼれた心はなく、唯私がお預かりしている間は、虫にも喰われる様、水、火にも入らぬ様常に心がけ、次の人の手に無事お渡しするまでのいわば堂守のつもりでおります。」(「浮世絵夜話」より)
作品情報・解説