メッセージ
江戸時代の浮世絵師「葛飾北斎」の名は、日本国内だけではなく世界でも広く知られています。アメリカの写真誌『LIFE』の特集「この1000年間で大きな業績をのこした人物100人[Life's 100 most important people of the second millennium]」に、日本人で唯一選出されたのが北斎(Hokusai)でした。また近年開催されたフランスやイギリスでの北斎展はいずれも数十万人の来館者数を記録。さらに海外のオークションでは《冨嶽三十六景》の人気作が版画作品としては破格の値で落札されています。
北斎を「世界で最も有名な日本人画家」と評しても、過言ではないでしょう。
そんな北斎の作品を、島根県立美術館が数多く所蔵していることをご存じでしょうか?
当館は北斎の作品だけで約1,600件も所蔵し、北斎の門人らの作品なども含めると、北斎に関するコレクションの総数は2,500件を超えます。北斎の青年期から晩年期までの各期の代表作を網羅し、現存が世界で1点しか確認されていない貴重な作品や資料も少なくありません。
本サイトでは、そんな当館北斎コレクションの特徴や成り立ち、今後の活用についてご紹介いたします。